添加物のない世界へ

海外(特にEUや一部の国・地域)で使用が禁止または厳しく制限されているのに、日本で許可されている(あるいは過去に使用実績がある)代表的な食品添加物を、理由と「実際に使われている/使われていた具体例」を添えてまとめます。※各項目の重要点には出典を付けていますので、詳しく確認したい箇所はそちらを参照してください。


1. 臭素酸カリウム(E924)

使用状況:日本では小麦粉改良剤として使用が許可されていますが、EUやカナダでは発がん性の懸念から使用が禁止されています。

具体的な商品例:過去には山崎製パンの一部食パンで使用されていたとされていますが、現在は使用を中止している可能性があります。

2. 二酸化チタン(E171)

使用状況:日本では着色料として使用が許可されていますが、EUでは遺伝毒性の懸念から2022年に食品への使用が禁止されました。

具体的な商品例:ホワイトチョコレート、チューインガム、アイシングなどに使用されています。

3. 赤色3号(エリスロシン、E127)

使用状況:日本では指定添加物として使用が許可されていますが、米国では発がん性の懸念から使用が制限されています。

具体的な商品例:輸入グミ、ゼリー、キャンディなどに使用されています。

4. 青色1号(E133)

使用状況:日本では着色料として使用が許可されていますが、EUでは使用が制限されています。

具体的な商品例:アイスクリーム、清涼飲料水、キャンディなどに使用されています。

5. 赤色40号(アマランス、E123)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは発がん性の懸念から使用が禁止されています。

具体的な商品例:輸入菓子、ゼリー、飲料などに使用されています。

6. 黄4号(タートラジン、E102)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは注意喚起が行われており、使用が制限されています。

具体的な商品例:清涼飲料水、キャンディ、アイスクリームなどに使用されています。

7. 青色2号(インディゴカルミン、E132)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは使用が制限されています。

具体的な商品例:アイスクリーム、清涼飲料水、キャンディなどに使用されています。

8. 赤色2号(アゾ色素、E128)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは使用が禁止されています。

具体的な商品例:加工肉製品、ソーセージ、ハムなどに使用されています。

9. 黄5号(サンセットイエロー、E110)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは注意喚起が行われており、使用が制限されています。

具体的な商品例:清涼飲料水、キャンディ、アイスクリームなどに使用されています。

10. 赤色2号(アゾ色素、E129)

使用状況:日本では使用が許可されていますが、EUでは使用が制限されています。

具体的な商品例:加工肉製品、ソーセージ、ハムなどに使用されています。

11. ソルビン酸(E200)

使用状況:日本では保存料として使用が許可されていますが、EUでは使用が制限されています。

具体的な商品例:チーズ、ワイン、ジュースなどに使用されています。

これらの添加物は、日本では使用が許可されているものの、海外では健康への影響が懸念され、使用が禁止または制限されている場合があります。食品を選ぶ際には、原材料表示を確認し、これらの添加物が含まれていないかをチェックすることが重要です。特に、敏感な体質の方や小さなお子様がいる家庭では、注意が必要です。


🔷マーガリンやショートニングに関連する有害物質や健康リスクを11種類挙げ、それぞれの特徴と日本での使用状況をまとめました。

1. トランス脂肪酸(Trans Fatty Acids)

概要:部分水素添加によって生成される不飽和脂肪酸。

健康リスク:心血管疾患のリスク増加、炎症促進、インスリン抵抗性の増加など。

日本での使用状況:以前はマーガリンやショートニングに多く含まれていたが、近年は製造過程の改善により含有量が減少傾向にある。

厚生労働省

2. アクリルアミド(Acrylamide)

概要:高温での調理過程で生成される化学物質。

健康リスク:動物実験で発がん性が示唆されており、ヒトへの影響も懸念されている。

日本での使用状況:マーガリンやショートニング自体には含まれないが、これらを使用した高温調理食品(例:揚げ物)に含まれる可能性がある。

3. ジアセチル(Diacetyl)

概要:バター風味を持つ化学物質。

健康リスク:高濃度での吸入により「ポップコーン肺」と呼ばれる肺疾患のリスクがある。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングに添加されることは少ないが、バター風味を強調するために使用される場合がある。

4. トリス(2,4-ジクロロフェニル)アミン(TDA)

概要:化学合成されたアミン類。

健康リスク:発がん性が示唆されている。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で使用されることがあるが、使用規制が不明確な場合がある。

5. ポリ塩化ビフェニル(PCBs)

概要:工業用化学物質で、環境中で分解されにくい。

健康リスク:発がん性、免疫系への影響、生殖毒性など。

日本での使用状況:製造過程での使用は規制されているが、過去の汚染が残る可能性がある。

6. ベンゾピレン(Benzo[a]pyrene)

概要:多環芳香族炭化水素の一種。

健康リスク:強い発がん性がある。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で高温処理が行われると、微量ながら生成される可能性がある。

7. 過酸化脂質(Lipid Peroxides)

概要:脂質が酸化されて生成される化合物。

健康リスク:細胞膜の損傷、炎症促進、老化促進など。

日本での使用状況:保存状態が不適切なマーガリンやショートニングでは、酸化が進み過酸化脂質が生成される可能性がある。

8. アセトアルデヒド(Acetaldehyde)

概要:アルコールの代謝産物で、化学合成にも使用される。

健康リスク:発がん性、神経毒性など。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で使用されることがあるが、使用規制が不明確な場合がある。

9. ジメチルジスルフィド(DMD)

概要:硫黄を含む化合物。

健康リスク:呼吸器への刺激、神経系への影響など。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で使用されることがあるが、使用規制が不明確な場合がある。

10. アセトン(Acetone)

概要:有機溶媒で、化学合成にも使用される。

健康リスク:中枢神経系への抑制作用、肝臓への影響など。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で使用されることがあるが、使用規制が不明確な場合がある。

11. ジエチルエーテル(Diethyl Ether)

概要:有機溶媒で、化学合成にも使用される。

健康リスク:中枢神経系への抑制作用、肝臓への影響など。

日本での使用状況:マーガリンやショートニングの製造過程で使用されることがあるが、使用規制が不明確な場合がある。

これらの物質は、マーガリンやショートニングの製造過程や保存状態、使用方法によって生成される可能性があります。日本ではこれらの物質に対する規制が不十分な場合があり、消費者としては製品の原材料表示や製造過程に関する情報を確認することが重要です。


🔷アセスルファムK(アセスルファムカリウム)や人工甘味料を含む飲み物で、海外で使用が制限されている/健康リスクが懸念されている例を挙げ、具体的な商品例を示します。

1. アセスルファムK(Acesulfame K)

概要:カロリーゼロ甘味料。加熱安定性がある。

健康リスク:動物実験で高用量摂取時に腫瘍形成の可能性が示唆されている。

海外規制:EUでは使用制限あり、FDAは許可。

日本の飲み物例:コカ・コーラゼロ、ペットボトルのダイエット飲料など。

2. アスパルテーム(Aspartame)

概要:フェニルアラニンを含む甘味料。

健康リスク:フェニルケトン尿症(PKU)患者は摂取禁止。高用量で健康リスクの議論あり。

海外規制:EU・米国では許可、日本でも使用可。

日本の飲み物例:ダイエットコーラ、ゼロカロリー清涼飲料水、ガムドリンク。

3. スクラロース(Sucralose)

概要:耐熱性の人工甘味料。

健康リスク:腸内細菌への影響、糖代謝への影響が議論されている。

海外規制:一部国で使用制限。

日本の飲み物例:爽健美茶ZERO、炭酸ゼロ飲料など。

4. サッカリン(Saccharin)

概要:古典的人工甘味料。

健康リスク:動物実験で膀胱腫瘍報告があり、EUでは警告表示あり。

日本の飲み物例:ダイエットコーラ、粉末甘味料飲料など。

5. ネオテーム(Neotame)

概要:アスパルテーム類似の高甘味度甘味料。

健康リスク:安全性は高いが、PKU患者は制限。

海外規制:一部国で使用制限。

日本の飲み物例:特定のゼロカロリー清涼飲料水で使用例あり。

6. ステビア(Steviol Glycosides)

概要:天然由来甘味料(ステビア抽出)。

健康リスク:過剰摂取で下痢や血糖低下の可能性。

海外規制:EU・米国では使用可、日本でも清涼飲料水・お茶に使用。

日本の飲み物例:サントリー「伊右衛門 特茶ライト」、コカ・コーラ「コカ・コーラ ライト」。

7. スクロース(砂糖代替として低カロリー加工)

概要:砂糖の代替として加工された糖類。

健康リスク:大量摂取で腸内環境悪化や下痢の可能性。

日本の飲み物例:ダイエット飲料全般(「トクホ」飲料など)。

8. キシリトール(Xylitol)

概要:糖アルコール系甘味料。

健康リスク:過剰摂取で下痢、犬には致死性。

日本の飲み物例:キシリトール入り清涼飲料、ガムドリンク。

9. マルチトール(Maltitol)

概要:糖アルコール甘味料。

健康リスク:過剰摂取で下痢や腹部膨満。

日本の飲み物例:低糖清涼飲料、ダイエットゼリー飲料。

10. ソルビトール(Sorbitol)

概要:糖アルコール甘味料。

健康リスク:大量摂取で下痢や腸内ガス。

日本の飲み物例:ゼロカロリー飲料、粉末甘味料飲料。

11. アドバンスドグリケーションエンド(AGEs)誘導物質

概要:加熱処理で生成される甘味料副生成物。

健康リスク:血糖上昇や老化促進、腎機能への影響の懸念。

日本の飲み物例:加熱加工した清涼飲料水、缶コーヒー、紅茶飲料などに微量含まれることがある。

💡 ポイント

日本では、これらの人工甘味料や糖アルコールは表示義務があるので、原材料欄に「アセスルファムK」「スクラロース」「ステビア」などと記載されています。


🔷健康リスクの観点から有害性ランキング

発がん性リスク(動物実験・疫学データ)

代謝・循環器系への影響(心臓・血管・糖代謝など)

長期摂取での蓄積・慢性毒性

子どもや特定疾患者への影響(PKUなど)

🔴 超危険〜高リスク(長期摂取で明確な健康被害の可能性)

トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)

臭素酸カリウム(パン用小麦粉改良剤)

ポリ塩化ビフェニル(PCB)(過去の汚染)

ベンゾピレン(高温加工食品)

赤色3号(エリスロシン)

赤色2号(アゾ色素、E128/E129)

🟠 高〜中リスク(健康影響の議論があるが規制量内では限定的)

二酸化チタン(E171)

アクリルアミド(揚げ物など高温調理食品)

ジアセチル(バター風味)

過酸化脂質(酸化したマーガリン・ショートニング)

アスパルテーム(PKU患者注意)

アセトアルデヒド(加工過程)

ジメチルジスルフィド(DMD)

アセスルファムK(人工甘味料)

スクラロース

サッカリン

ネオテーム

ステビア(大量摂取時)

🟡 中リスク(過剰摂取で影響、通常量では安全性が高い)

スクロース加工糖類(低カロリー飲料)

キシリトール

マルチトール

ソルビトール

アドバンスドグリケーションエンド(AGEs)誘導物質

青色1号(E133)

青色2号(E132)

黄4号(E102)

黄5号(E110)

赤色40号(アマランス、E123)

アセトン

ジエチルエーテル

トリス(2,4-ジクロロフェニル)アミン(TDA)

アセトアルデヒド(重複リスク注意)

ジアセチル(重複リスク注意)

添加物のない笑顔溢れる世界へ

0コメント

  • 1000 / 1000